私が高校生の時の話。
我が家にコーギーがやって来ると決まってから、家族それぞれがまだ画像でしか見た事のないその子の名前を考えていた。
タイトルは、ある日母が呟いた言葉。
私は自分の案もいくつか提案したけれど、母は頑なにその二択を譲らなかった。
私だけでなく、弟と妹も違う名前が良いと意見しても、母はこのふたつからしか選ばせてくれない。
それなら、リックで。
その数週間後に、沖縄から遠く離れた関東の田舎にやって来た、ぷるぷる震えた垂れ耳の可愛い男の子。
それが、私たちの天使…
もとい、兄貴だった。
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